どうする家康#17「三方ヶ原合戦」

徳川家康の有名な「危機」エピソードはいくつかあるけど、「家康唯一の負け戦」と呼ばれる三方ヶ原合戦もその一つ。

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悲壮感溢れまくるオープニングシークエンスから始まって、浜松に到達するあたりで半分超えていたので、あ、これは2分割だな、とは思った。

勝者はまず、勝ちて、然る後に戦いを求め、敗者はまず、戦いて、然る後に勝ちを求める。

どうする家康第17回「三方ヶ原合戦」

孫子の兵法からの引用を見せつつ、武田信玄の強大さを見せつける。前半最大の見せ場のかつ、前半戦としては上出来だったのではないか。そして、三方ヶ原の戦いで殿をつとめる本多忠真も描きつつ、一言坂の戦いにも少しだけ触れた。上出来。

どうする家康#16「信玄を怒らせるな」

姉川の戦いが1570年、家康の浜松遷都が1570年なので、時系列的には合っているのだな、と後から確認したけど、なんだか時系列が壊れたような印象があった今回。

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武田家の西上作戦は1572年。今回のエピソードはその前日譚なのだろう。織田家を描いたようなものと似たシーンが、武田家でも描かれていた。織田家が黒ならば、武田家は赤。コロシアムのような場所で武士同士が鍛え合っている。

合戦のシーンを徹底的に排除する代わりとしてのイメージ挿入は悪くない手法かもしれない。ただし、これでは三方ヶ原がどう描かれるか。夏目の死亡フラグは確定だろうが、「俺の桶狭間をここでやる!」と勢いづいた家康を巧みに野戦に誘い出す信玄と、一連の逃亡劇、空城の計はしっかりやってほしい。夏目がいる意味がわからなくなる。

どうする家康#15「姉川でどうする!」

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金ヶ崎撤退戦がまさかの「ナレーション処理」されて、一気に姉川の合戦へ。徳川家康の物語が長いのは充分に承知はしているのだが、ピックアップする場面が微妙にズレていないだろうか。信長が金平糖を渡してやったり、随所、随所に物語らしい部分はあるのだが。

姉川の合戦で、秀吉が家康の陣に鉄砲を撃ち込ませていたのだが、あれが、関ヶ原での小早川陣への発砲に対しての長い長い伏線になりそうな気が少しした。

どうする家康#14「金ヶ崎でどうする!」

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金ヶ崎撤退戦の一部始終が描かれるのかと思っていたのだが、阿月が金ヶ崎に辿り着くところで終わってしまった。来週が姉川なので、撤退戦の部分は、あんまり描かれなさそうな予感がする。明智光秀は、この物語では所詮「脇役」に過ぎないのかもしれないが、撤退戦で明智光秀を主戦に置かないところもいまいちなんか、理解出来ない。

どうする家康#13「家康、都へゆく」

麒麟がくる、の明智光秀と足利義昭の描き方がまだ視聴者の心に残っている中でのこの描き方は「無し」だと思う。

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所詮は、ドラマなのでどうでも良いのかもしれないが、良くも悪くも連続性というものがあって、長谷川博己の明智光秀との「落差」はあまりに大きすぎた。かたや主役で、かたや脇役なのかもしれないが。

次回、金ヶ崎撤退戦はある意味で明智光秀が主役なのだが、そこの描写はほぼなくて、おそらくはお市が遣わした侍女の「阿月」と、その持ってきたメッセージの解読が本流なんだろう。

どうする家康#12「氏真」

そういえば、なんですが、中井貴一の「武田信玄」で圧倒的な存在感があった寿桂尼が、今回のドラマでは出てきませんね。

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その代わりが「太守様」である野村萬斎なんだろうけど。野村萬斎が物語の影のキーになる存在なら、少し今までの見方を変えないといけないかもしれないなあ、とは思うのですが、野村萬斎の今川義元がいつまで出てくるか、というのは物語を読み解くヒントになるのかもしれない。家康がいつまであの鎧を着ているのか、というのも含めて。

あとは、本多忠勝が良い感じだったと思う。今川氏真に敢えてトドメをささず、傷を負わせ、殿が大好きな氏真と殿との対面をお膳立てしていた。

どうする家康#11「信玄との密約」

武田信玄の駿府侵攻、そして翻っての浜松侵攻。

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色々と事情を鑑みれば仕方がないのかもしれないが、合戦シーンはもう少し丁寧に描いて欲しいと思った。駿府が堕ちるにしても、そこには色々な物語があったはずで。この調子だと、三方原の合戦もあんまり期待出来ないかなーという気がする。三方ヶ原で死ぬ夏目が出てきているので、ある程度は期待はしているのだが。

どうする家康#10「側室をどうする!」

側室の問題は、大河ドラマ戦国ものだと、大体出てくるのだけど、今回は督姫の母である西郡局が登場。大河ドラマではあんまり出てこないのではないか、と思いがちですが、「葵徳川三代」での登場があった模様。

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話の「オチ」が、ちょっと現代風にアレンジされすぎかな、という感じがする。督姫は結構重要な人物になりそうなのだが、母親がここで退場でいいのだろうか。それとも督姫自身はもう描かれないとなると、北条との同盟話と、秀吉の小田原征伐あたりの葛藤がどうなるのかが、ちょっと微妙になってくるかな。

どうする家康#9「守るべきもの」

タイトルの「守るべきもの」というのが、何だったのか、というのを暫く考えたが、結局何だったのか。

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家臣を信じなければ、家臣はついてこない、という冒頭の老人の説教が全てなのかもしれないが、結局は、家臣団の美しさと、お互いの信頼関係の美しさを描きたいのだと思う。「神の君」などと持ち上げてはいるが、結局は、それを支えている家臣団があればこそ、なのだから。