8回目にして、三河一揆だと、話の進みが遅すぎではないか、と心配してしまうのだが、何処かすっ飛ばすところがあるんだろうか。
家康の生涯には、ターニングポイントとなるエピソードがいくつもあるが、近いところで言えば、三方ヶ原の合戦、神君伊賀越え辺りが描かれるかどうか。夏目広次は明らかに三方ヶ原への布石なので、しっかり描かれるとは思うが、その先、天正壬午の乱辺りがスキップされそうな予感はする。上田攻めは、家康が出陣していないしね。
この国では口に出来ないような話。
8回目にして、三河一揆だと、話の進みが遅すぎではないか、と心配してしまうのだが、何処かすっ飛ばすところがあるんだろうか。
家康の生涯には、ターニングポイントとなるエピソードがいくつもあるが、近いところで言えば、三方ヶ原の合戦、神君伊賀越え辺りが描かれるかどうか。夏目広次は明らかに三方ヶ原への布石なので、しっかり描かれるとは思うが、その先、天正壬午の乱辺りがスキップされそうな予感はする。上田攻めは、家康が出陣していないしね。
いつの時代にも宗教というのは恐ろしいものだと思う。
それにしても、信長のあの、南蛮カブれのマント的な格好はもっと後だと思うんですよね。桶狭間から、美濃平定の間である今回には似ても似つかない格好で。なんか、部分的には時代考証が甘すぎるような感じがする。
それにしても、一向一揆の「起こり」だけで1エピソード使うとは思わなかったのだが、そう考えると、中盤戦は長篠合戦あたりになるんだろうか。いや、もう少し行って、信長が死ぬあたりか。
今川氏真の愚鈍さはともかくとして、瀬名の演技には泣ける。
それにしても、三河衆がまともな鎧具足を身につけるのはいつの日になるんだろうか。今川勢の具足の綺羅びやかなことと相対して、なにか、却って滑稽に見えてしまう。それが狙いなのかもしれないが。
それにしても、登場人物が多すぎる。徳川の家臣を全て描き出すと群像劇としては良いかもしれないが、それぞれのエピソードが「立たない」ので、かえって上っ面だけ掠めるような感じになってしまわないだろうか。
史実の瀬名は、人質交換によって救出されたわけで、今回のエピソードは作り話だとわかりそうなものなんだけど、なんか力を入れて観てしまった。
後に、徳川に重きをなす本多正信が初登場。同じく服部半蔵も初登場ということで。山田孝之は怪優の名に相応しいと思った。一年間、この状態で務まるかどうかは別の話なんだが。
織田信長が、「南蛮かぶれ」するのは、もう少し後の時代だと思うのですよ。確かにイメージとしては、西洋風の甲冑とか、西洋風のマントのイメージがあるのだけれど、もっと後の時代ではないのか、と。
家臣団も、なんだか黒ずくめだし、そこは多少なりとも違和感があった。
あとは、今川氏真なんだが、カウンターパートとして、氏真がここまで「立った」キャラクターで描かれるのは結構珍しいと思うのだが、なんだか、クズっぷりのイメージが拭えていない感じ。偉大な父親に隠れた小心な二世というのは、得てしてそんなものかもしれないのだが。
家康が岡崎城に戻ってからのゴタゴタを一気にまとめた感じなんだろうけど、なんか、一括にしすぎ、という感じがした。
でも、於大の方の、セリフはカッコよかったね。
それが何だと言うのです。つまらぬ事です。
どうする家康「三河平定戦」
主君たる者、家臣のためならば、おのれの妻や子ごとき平気で打ち捨てなされ!
どうする家康「三河平定戦」
麒麟が来るの於大の方は「泣かせる力」があったように感じるけど、今回の於大の方は「パワー」があった。
来週は、家康と信長の対面ですね。まつわるエピソードがどのように描かれるか楽しみ。
狼が信長で、兎が家康、という構図だろうか。
今の段階では見えないのだけれど、このエピソードが、それほど重要だったようにはどうしても思えないような気がする。家康の旗印として有名な「厭離穢土欣求浄土」を体現するエピソードとして、何かしら重要な意味を持てば良いとは思うが、今回をみただけでは、どうにも無駄なエピソードに思えてならない。
良い初回だった。三河武士の田舎侍っぷりが、少々大げさ過ぎる感じはしたが、最後の平八郎の登場シーンはきちっと締まっていたし、今後が期待できる。
瀬名をあそこまで「愛おしく」描いてしまうと、稀代の悪女っぷりは薄れて、なんとなく儚い感じになるんだろうか。信玄が強烈なだけに、信康事件の描き方が気になるところ。
あと、野村萬斎の今川義元は、いかにも、という感じでこれまた初回だけのゲスト出演という感じなんだろうけど、良かったと思う。