真田丸#50

正直言えば、もっと華々しく散って欲しかった思いはある。追い詰めたシーンで、馬上筒が外さなければ、家康を仕留めていたではないか、という思いもある。でも、そこは史実として、受け入れなくてはならないと思う。1年間見続けていて、やはり墓参、というか、ゆかちの地は訪れたい気分にかられている。井伊直虎がその想いを変えてくれることはないだろう。
期待していた演出はなかった。不思議なことをいいます。あなたと、私は同じ日に死ぬの、というアレ。最終回へ向けての布石だと思ったんだけれど、違ったのかな。

真田丸#49

次回予告で今回はきりちゃんの想いが叶う回、という認識はあったのだけど、まさかのキスシーン込みで、良かった良かった、という回でまあ、それはいいんですが。片倉小十郎が幸村の娘を拾うエピソード、有働アナのナレーションは画面上の小十郎が親父のままな感じの描き方だったのが気になった。いや、まあ、片倉小十郎は片倉小十郎なので、良いのですけどね。夏の陣に出張っていたのは息子の方で、どちらかというと武の小十郎。成実から譲り受けた小太刀をボロボロにした、というエピソードはたしか独眼竜政宗にあったはず。
それにしても、来週はいよいよ最終回ですか。千姫と共に脱出したきりちゃんが、ちゃっかり家康の侍女になっていて、最後に毒入り天ぷら作って復讐しちゃう、っていうオチはないかな、ないんだろうな。

真田丸#48

冬の陣から夏の陣へ。信之の子と、幸村との邂逅もきちんと描かれて良かった。それにしても、弟のほうの描き方は少々粗暴に過ぎやしないだろうか、という感じがする。
織田有楽斎も大坂城を去り、大蔵の局の権力も削がれて@2回。役者と舞台は整った、というところだろうか。

真田丸#47

冬の陣和睦の回なのだけど、阿茶局の悪賢さ、雌狐っぷりはさておき、大蔵の局に全てを負い被せてしまったのは如何なものだろう、という気がする。そもそもの交渉も家康の言うとおり、勢いに任せた感じで、何だか、微妙な感じがした。
そして、夏の陣へ向けての団結なのだけど、あそこまで一本気になれるものかね。ちょっと演出が過ぎはしないだろうか。きりの交渉におけるはっちゃけぷりも含めて。

真田丸#46

サブタイトルは「砲弾」なわけなんですが、肝心の砲弾は本当にラストに出てくるのみで、なんだか、演出の巧さが出たと思った。今週も和睦まで行かなかったので、夏の陣はどうやら薄い描き方になりそうな予感。タイトルが真田丸なだけに、仕方がないと言えば仕方がないか。

真田丸#45

大坂冬の陣開幕、真田丸を巡る一戦における完封勝利。
それにしても、高砂の件は親父殿の所作そのままでまさにデジャヴ。あと5回なんだけど、ギリギリのラインで幸村の死までいけそうかなーという感じだろうか。タイトルが真田丸なだけに、夏の陣のほうは描き方が薄くなるのかもしれないが、タイトルバックの赤備えの突撃は夏の陣を彷彿とさせるものだし、どうなんだろうか。

真田丸#44

メインタイトルを削ってまで尺が足りなくなったか、と思いきや、メインタイトルを最後に持ってくるという逆転の演出だった。
真田丸を築くまでの一部始終なんだけど、大坂方のダメさ加減が上手く描かれていると思う。大蔵の局はここまでダメだったのは結構珍しい描き方ではないかと思うのだけれど、どうだろうか。そして、飾りだった、飾りであったことが多い秀頼の独立心を出すのも結構珍しいと思う。

真田丸#43

舞台芸術として、この大河ドラマを解釈すると良いのではないか、という真田丸の評論を読んだのだけれど、それが如実に出た回ではなかったか。最後の最後でお袋様の一言で全てがひっくり返ってしまうのは、大層な「オチ」であって、それまでが見せ場。そして、今回の物語の本筋である「真田丸」築城へつながっていくのだと。

真田丸#42

幸村が入城して、一緒に戦う仲間の紹介、といった回。あと8回であることを思うと、今回をこれだけで終わらせるのは少々意外。次回予告がなんだか微妙だったんだけど、次回で真田丸の構築、次々回で冬の陣、というところが予測になるが、合戦の描き方が何だか微妙なこの大河ドラマ、あんまり期待しないほうが良いのかもしれない。

真田丸#41

幸村の大坂入城。
幸村の見たものを描く、という根幹の主張が正しければ、信之の2人の息子の描写あたりは要らなかったような感じもするけど、後々のエピソードを考えるとこの描写は必要だったのだろう。それにしても、何故稲姫は自分の息子を嫡男に推さなかったのだろうか。その辺の描写が薄かったような気がする。