信念を貫くこと。

沈まぬ太陽を観てきました。日航の123便が墜落した時、僕は確か9歳で、釧路にあった従兄弟の家に夏休みで遊びに行っていて、サンバルカンの再放送を観ていたことを何故か克明に覚えています。9歳の子供に画面上部に出るテロップの意味などわかるはずもなくて、なんだかテレビが大騒ぎになっているなあ、というのが当時の印象でした。詳しく知ったのはそれから何年も後のこと。

あれから25年近く。僕の身にはいろいろな事が起こって、苦しみ、悲しみ、喜び、いろんなものを経験してきた。それでも、僕は映画の冒頭20分間、荒涼と広がるアフリカの大地と、大地へ突っ込む123便を模した映像、そして、遺体と対面する遺族達の描写に涙が止まりませんでした。演技力とか、役者の素晴らしさとか、そんなものではなくて。STARWARSのオープニングのようなアドレナリンを感じることもなくて。ただただ、単純に展開される物語の描写に。

世の中にITという概念がなかった時代。テレックスが最新鋭の機器だった時代。それでも信念を貫いた恩地に共感を感じつつ。123便の事故で犠牲になられたすべてのみなさんに哀悼の意をささげたいと思います。そして素晴らしい物語を紡ぎだしたすべてのみなさんに賛辞を。



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