【評】仕掛人・藤枝梅安

藤枝梅安観てきた。「ザ・時代劇」という感じで良かったと思う。

原作素材がきちんとあって、今まで何度も映像化されていると、「アップデート」も大変だな、と思うのだけど、それなりにきちんと仕上がっていたのではないか。

大河ドラマにしても、忠臣蔵にしても、令和になると「前提知識」がないのを前提として「寄せて」描きに行くものだと思うのだけど、無理に寄せすぎることもなく、丁度良い塩梅。

人間の醜さとか、良さ、とか、美しさとか、色々なものがしっかりと描かれていた。

人間は、よいことをしながら悪いことをし、悪いことをしながらよいことをしている

講談社文庫「仕掛人・藤枝梅安」(一巻)「殺しの四人」あとがき

4月からは後編。木村拓哉の映画もいいけど、こちらの映画もレイトショーでやってくれないかな。

現実逃避としての講談

6月に入って、世の中は徐々に通常に戻りつつあるのだけれど、認めたくもない現実が嫌がおうにも見えてきてしまって。モチベーションはすっかり下がっている。渋谷区は路上喫煙禁止だし、会社は密を避ける、とかで喫煙所を閉鎖してしまった。眠気を覚ます術すらなく、上司は相変わらずアホみたいな事しか言ってこないので、ろくに口も聞かずにダンマリを決め込んでいるので、なんか、日々現実逃避に走りたくなる感じ。

Youtubeに中京テレビがあげていた太田上田の映像を観て、神田伯山という講談師が真打ちに昇進したことを知り、最近は彼の映像ばかり追いかけている。

講談という世界は知ってはいたけれど、神田紅が若い頃の話で、すっかり「女のもの」というイメージがあったのだけれど、やはり、知らない世界はまだまだ、あるものだな、と思っている。