【評】仕掛人・藤枝梅安2

レイトショーがやっていないもので、なかなか観にいけなかったんだけど、ようやく観てきた。おそらくは、公開最終日。

天海祐希が際立っていた第一作とは違って、男同士の非常に男臭い物語。youtube公開のメイキングでも同じようなことを語っていたけれど。

それにしても、悪役のほうの椎名桔平一味のラストシーンは、原作通りなんだろうか。なんか非常にあっけなさすぎた。まあ、でも、佐藤浩市とその相棒を倒すところがクライマックスだとすれば、あれはあれで良いのかもしれない。

最後、エンドロールの後で長谷川平蔵を出して、次作の宣伝をするのはご愛嬌というところか。

【評】仕掛人・藤枝梅安

藤枝梅安観てきた。「ザ・時代劇」という感じで良かったと思う。

原作素材がきちんとあって、今まで何度も映像化されていると、「アップデート」も大変だな、と思うのだけど、それなりにきちんと仕上がっていたのではないか。

大河ドラマにしても、忠臣蔵にしても、令和になると「前提知識」がないのを前提として「寄せて」描きに行くものだと思うのだけど、無理に寄せすぎることもなく、丁度良い塩梅。

人間の醜さとか、良さ、とか、美しさとか、色々なものがしっかりと描かれていた。

人間は、よいことをしながら悪いことをし、悪いことをしながらよいことをしている

講談社文庫「仕掛人・藤枝梅安」(一巻)「殺しの四人」あとがき

4月からは後編。木村拓哉の映画もいいけど、こちらの映画もレイトショーでやってくれないかな。