真田丸#2

真田丸第2回。

天目山における勝頼の自刃、小山田信茂の降伏、真田家の人々は岩櫃城へたどり着くまで。懸念していた喜劇化は思ったより強調されなくて良かった。
演出も型が見えましたね。オープニングに挿入されるその回のハイライトと、六文銭のタイトルバックからそのまま始まる有働由美子のナレーション。気になる点が幾つか。

信繁は何故逆手で刀を扱うのか。
殺陣の付け方だと思うのだけど、真田の草の者を暗示する殺陣を意図しているんだろうか。

勝頼の背後の鎧は何故楯無ではないか
あの鎧は信玄のイメージを強調していると思うのだけど、あるべきは楯無の鎧じゃないか。あと御旗。勝頼の自刃の前後で挟み込まれた信玄のイメージシーケンスが何かを暗示しているような気がするが、STARWARSにおけるオビ=ワン・ケノービ的な何かなんだろうか。

後は、歴史小ネタを知っていると笑える台詞まわしもあって良かったですね。石川数正の前で穴山梅雪を引き合いに家臣の団結を語る家康と、それに応える石川数正。秀吉に内通を迫られて出奔するわけなんですが。奸臣本多正信が鷹匠の出と言われているのもきちんと扱われていたし。

真田丸#1

真田丸第1回。

三谷幸喜の喜劇で、武田勝頼の悲劇がここまで美しく描けるとは思っていなかった。役者が良いのもあるだろうか。上杉、北条、徳川の3勢力の間を「漕ぎ進む」真田家を小舟に例え、「真田丸」。巧い言い回しを考えたものだと思う。それにしても、穴山梅雪が大河ドラマで明確に描かれるのって結構久しぶりではないだろうか。中井貴一の武田信玄にも明確には出てこなかったような。