真田丸#30

豊臣政権末期の「黄昏」。死期を悟った秀吉と、それに困惑する周囲。三谷幸喜の描き方が新しいのか、現代的なのか、どうも古風な時代劇の秀吉末期のイメージが残っていて、ある意味で斬新だったと思う。悪く言えば、違和感を感じた、という感じだろうか。
それにしても、吉野太夫役の中島亜梨沙、綺麗だよね…

真田丸#29

予告編では、「夫婦道」という面を押し出していたけど、印象としては認知症の気が出てきた秀吉の印象が強い回。それにしても、稲姫が源三郎に抱きつくシーンはちょっと盛り上げ方が派手だな、と思った。BGM的に。
あとは、きりがキリシタンに転ぶのかどうか、というのが今後の注目点でしょうか。ギリギリのところで綱渡りをする人生なので、多分転ばないんでしょうけど。

真田丸#28

秀次の失脚と切腹。信繁は大谷刑部の娘を妻に娶る。大谷刑部は関ヶ原の頃は病に侵されていたというのが多くのドラマの通説だけど、今回の大谷刑部の病はその伏線だろうか。それにしても、きりちゃんは史実的には信繁の側室にあたるわけなんだけど、なんだか、中途半端な立ち位置でここまで来てしまったなあ、という感じ。

真田丸#27

太閤秀吉と、関白秀次の不仲、不信の描き方、って色々あると思うのだけど、独眼竜政宗の「自己崩壊」のタイプが一番印象にあった。酒と女に溺れていく秀次、みたいなやつ。
今回の描き方は、お互いの思いが裏目、裏目、に出て行くという点では新しいな、と思って、ちょっとだけ上手くいったシーンに真田兄弟の「不信」が巧みに散りばめられていて、なかなかストーリーの運び方が良かったと思う。

真田丸#26

第1次朝鮮攻めと、オババ様の死。タイトルの「瓜売」から、北野の大茶会を予想したのだけど、ちょっと違った。今回で26回目なので、折り返しなのだけど、大坂夏の陣を終わりと考えればちょっと進み具合が遅いような気がするのだけど、どの辺がスピードアップするんだろうか。

真田丸#25

利休の死、そして鶴松の死とその周辺のアレコレ。
時間軸を行き来しながらのドラマの描き出しは三谷幸喜に限った手法ではないけれど、今回は描き出し方は絶妙だったような気がする。最後に淀殿と利休が像の点で繋がる点まで含めて。ラスト近くの昌幸と家康の台詞の被せ方も。
それにしても、秀次ときりはどのように関係を切らせるんだろうか。

真田丸#24

小田原の開城と、宇都宮仕置、秀吉の天下統一迄。正直、宇都宮仕置のずんだ餅のシーケンスは不要だったのではないかと思うが、後年、夏の陣で政宗が真田信繁と向き合うことを前提とすれば、必要と言えなくもないか。冗長なシーケンスが増えているけど、最後のナレーションで関ヶ原まで後10年、という一言があったので、どこかで「駆け足」を入れないと九度山の部分が本当に駆け足になってしまいそうな予感がする。

真田丸#23

小田原の陣、前編といったところ。真田信繁の細かい動きが史実上不明だからといって描き方にも限度がありそうなもんだが、というのが一つ。政宗を出すのならもう少しimpactが欲しかった、というのが一つ。忍城の攻略苦戦はもう少し描き方があったようなもんだが、というのが一つ。
ただ、最後の最後で小山田の兄上を出すのと、板部岡江雪斎の結び方は巧いなあ、と思った。

真田丸#22

秀吉の前における沼田城の支配をめぐるディベート。エビデンスも出てきて、現代ドラマとしては面白いけど、時代劇、大河ドラマとしては少しやり過ぎの感がないだろうか、という感じ。徳川の名代本多正信の一言で決裁は着くのだけれど、今回は名胡桃の一件をすっ飛ばしすぎで時代劇としては少々受け取り難い感じが強かった。

真田丸#21

小田原の陣の前夜談。板部岡江雪斎が秀吉と北条家の間を取り持ったのは史実なれど、真田信繁の詳細な行動が不明なことを良いことに少々ドラマ仕立てが過ぎたような印象。沼田を巡っての裁断、ディベートlikeなことをやろうというのは少々やり過ぎではないだろうか。