麒麟がくる#27「宗久の約束」

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別に門脇麦が嫌いではないが、宗久が帰蝶の名を口にするのであれば、お茶を飲むシーンに帰蝶のイメージのインサートがあっても良かったとは思う。この辺、コロナ禍の影響で思うようなシーンが撮れていないのではないか、という邪推も働く。

民放で通常ドラマの撮影に時間を取られている、という話もあるが、大河ドラマはきちんと演出の思うように撮った上で世の中に出してほしいな、とは思うのだけど。

麒麟がくる#26「三淵の奸計」

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朝倉という大名家が「一枚岩」ではなかった、というのは有名な話なのだけど、少々乱雑に描き過ぎてはいなかったか、という感じがする。

そもそも朝倉家が本格的に描かれるのもひょっとしたら初めてなのかもしれないが、今回の話を裏付けるような資料、一次文献というのはどのくらいあるのだろうか。地元の博物館、歴史館あたりでは有名な話なのかもしれないし、自分が知らないだけなのかもしれないが。

兎にも角にも、足利義昭は越前を脱して美濃に向かう。ようやく、後半戦。ここからがドラマの見せ場、というところだろうか。

麒麟がくる#25「羽運ぶ蟻」

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やはり、義昭は化けた、と思う。無理やりかもしれないが、光秀が認めるような思考回路に転換した。ただ、それが蟻の描写であることには納得がいかないかもしれない。

朝倉義景は歴史通りならば姉川の合戦で信長に敗れるわけなんだが、なんというか、合戦の雰囲気を感じさせない。こういう大名もいても良いとは思うが。

麒麟がくる#24「将軍の器」

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朝倉義景は、権力に興味がないふりをしつつ、次期将軍候補である足利義昭を越前に迎える気が満々。そして、お側に仕える衆も、次期将軍候補である、というだけで、義昭が将軍の器であるかどうか、なんてことは微塵も気にしない。

そして、最後に「将軍の器ではない」と斬って捨てるのが明智光秀。今後の物語の展開次第なのだけど、あいもかわらず「器ではない」足利義昭を不本意ながら支えていくのか、それとも、足利義昭が徐々に将軍の器に変貌を遂げていくのか。どっちだろうか。

麒麟がくる#23「義輝、夏の終わりに」

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色々、示唆に富んだ回ではないかと思う。値打ちが無い人間は、壺のように値打ちがないとして破壊される。値打ちがないと思われれば、「誰かある」と問いかけても誰も応えてくれない。一方で値打ちがあると思われる人間は予め殺しておこうと狙われる。

深読みすれば、まだまだ出てくるのかもしれないが、言葉に表さないで、考えさせるのが今回の脚本の良いところではないだろうか。

麒麟がくる#22「京よりの使者」

待望の放送再開、初回。

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新キャラである近衛前久の役者さんが良かった。実権を握られてしまって苦悩する足利将軍も良いけど、暗躍する公家、という感じで伊呂波太夫との絡みを見せることが出来ると、物語にも「深み」が増しそうですね。

麒麟がくる#21「決戦!桶狭間」

一部で「神回」などと持て囃されてはいるのだが、どうにも、義元のラストシーンの殺陣を観る限りそうは思えない。なんだ、あの大飛翔は。

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個人的好みかもしれないが、随所にはきちんとした殺陣はついていたので、あのままの流れでしっかり「義元討ち取ったりー」とやって欲しかった。ゲームや、アニメ的な演出は大河ドラマには不要だと思う。

それにしても、十兵衛に残された徒労感もアレなんだが、元康の自立へ向けての伏線の張り方は、それはそれで良かったとは思う。

麒麟がくる#20「家康への文」

桶狭間の前日譚と、光秀の心中の葛藤について、なんですけどね。

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藤吉郎と信長の出会いがまだ描かれていないことに違和感を覚える。言い方を換えると、ステレオタイプな秀吉の成功物語は、桶狭間へ飛び出していく信長を、その後から猛ダッシュで追いかけていくシーンから始まっているわけなので、まあ、女性の立膝といい、良くも悪くも歴史館を変えてくれる今回のドラマなのかもしれない。

記憶のある桶狭間の中で、ベストの今川義元は、「武田信玄」における中村勘九郎だったのだけど、今回のように「貴族然」していない、義元のほうが、東海地方の大大名という感じがでていて、いいな、とも思いますね。

麒麟がくる#19「信長を暗殺せよ」

信長の初上洛、というよりは、斎藤義龍をナレ死させて、将軍家の無力さを描いたような回。

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すっかり忘れていたけど、竹中半兵衛が稲葉山を乗っ取ったのは義龍ではなく龍興の時だったね。なんだか、こういう「繋ぎ」の描写が多くて、多くの大河ドラマファンが観たいような名シーンがどれほど描かれるのか、少し不安になる。

この調子だと、足利義輝もナレ死で済まされるのではないだろうか。

麒麟がくる#18「越前へ」

話は2部構成で、伊呂波太夫の手引で越前へ落ち延び、朝倉義景に面会、拠点を確保する前半のシーケンスと、後半の信長が弟を誘き出して暗殺するシーケンス。

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伊呂波太夫が近衛家と関わりがある旨の暗示と、違和感の固まりでしかないのではないかと期待値が薄かったユースケ・サンタマリアの朝倉義景がそうでもなかった前半。そして、何でも知ってます的な悪女オーラが出始めた帰蝶の後半。物語構成は良かったように思う。

駒を火事から救い出した「大きな手のお侍」は光秀の父だった、という種明かしのタイミングもやっぱりここかな、という感じ。完成度の高いエピソード。