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ネット上での実名主義

ネットで実名を出しましょう、っていうのは勝間氏がずいぶん前から言っていることで、今さらの主張には別に驚きもしないんだけど、論争を引き起こしているようなのでちょっと考える。(ネット上でも実名で表現を

細かい全文はリンク先を読んで頂くとして、斜め読みした論争では氏の主張と論争に一部乖離があるような気がして仕方がない。曰く。

しかし、ネットがメディアとしての信頼性を高め、既存のメディアと肩を並べる存在になるには、表現者が自分の名前を開示し、責任の所在を明らかにすることが不可欠だと私は考えています。匿名コミュニケーションのままでは、いつまでもネットは周辺メディアの位置にとどまるでしょう。

うん、信頼性が欲しい、高めたい、というのなら確かにそうだ。ただ、論者の多くはこの「前提」を見落として、「別に信頼性を高める必要のない」メディアにまで氏の「実名主義」を適用している気がするのは私だけですかね。別に2ちゃんねるを実名にしろ、とは言ってないし、個人のblogまで全部実名にしなさいとは言っているようには読めない。ま、氏の書籍で別の意味で実名で書こうよ、とは言っているけど。

ただし、かつて大前研一が「ネット上訴」みたいな表現をしていたのだけど、「リアル」でなんの手段も持たないような一般人が告発できてしまうような「サブ」の装置としてのwwwの仕掛けは大事だと個人的には思うのだよな。日本という社会は未だ「建前」「本音」の社会で、アメリカのような「ディベート」が社会に根づいていないし。まあ、それが良いか悪いかっていうのはまた別の話なんですけど。

 ネットを過激な陰口の場にしないためにも、思い切って、実名主義を進めてみませんか。それによって、コミュニケーションが円滑になるほか、ビジネス面での利用の際の信頼性も高まると確信しています。

だから、そもそも論として、なぜ。「過激な陰口の場」なのかを考えるのがまず先なんじゃないの、って思うのですが。ダメかな。

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