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カテゴリー : ブラック企業

ブラックをブラックと簡単に言う

遅いインターネットで官僚の方が書いている連載がある。

記事の本論は流通業界、界隈が大変である、という話なんだけど、ブラック企業が跋扈している事実はさておき、物事の本質は労基がきちんと機能していないこのクニの現実にあるのではないか、とも思う。

労働基準監督官は逮捕権を持つ司法警察員だけど、いかんせん、人手不足であり、なぜ人手不足なのか、というと予算不足であるから、という。安倍内閣は働き方改革を謳うのは結構なんだが、こういう取締の部分にも抜本的に手をいれていかないと、結局「ザル法」の事実は変革されないままに残ってしまうのではないか、と危惧してしまうのだが、どうだろうか。

詐欺まがい、っていうか詐欺だな。

光回線の商法って昔からこうだし、結構です、をOK意思表示に受け取るのも昔からある悪徳商法の手口。こういうのは根絶するような仕組みを作っていかないとなにも解決にならないのではないか。

労基法違反を取り締まれないニッポン

別にこの例だけじゃないけど、一般にこの国は労働者の保護が出来ていない。労基署がそもそも人不足だし、取締に限界があるのは知っているが、そんな中で更に数を増やそうとしているのだから、おかしいと思う。まずは労基法違反を適切に検挙、逮捕し、処罰を与えることだ。ブラック企業大賞なんて生ぬるい。とことん追い詰めないと駄目だと思う。その点、吉良よし子には期待していたのだけど、どうやら、駄目みたいなんだよね。

電通における過労自殺

電通における過労死認定が話題ですが。

元々200時間残業しても残業代が25時間分しか出ないブラック企業に勤務中の私にしてみれば、残業代が出るだけましだろうよ、と思ってしまいます。労基法制のザル法っぷりをなんとかしない限りはこの手の問題は永遠にこのクニから無くなることはないんでしょうな。

腹いせに

腹いせに、で数千万単位でやってしまうのが凄いな、と思うのだけど。

でも、きっとこの人なりの言い分があるんだろうな、と思う。どうせ、残業代が支払われないとか、そんな類だとは思うけど。

労基法違反は最早黙認するしかないのか

なんだかんだ理由をつけているせいなのか、安倍政権のブラック企業つぶしの施策は遅々として進んでいないような気がする。

外国人実習生の受入事業所の76%で労基法違反 事業主は「まともに支払っていては元が取れない」

まともに支払っていては元が取れない、ってそれだけで自分に経営者としての能力がありません、と申告しているのと同義なので、さっさと事業をたたみなさいよ、って思ってしまうのだが、どうだろう。安倍内閣も、厚労省も、目先の言い訳や誤魔化しに騙されずに、こういうブラック企業、労基法違反を粛々と摘発していただきたいものです。

個人の善意に

ホント、これ、という感じ。

個人の善意にあぐらをかいて劣悪な環境で働かせる「悪意」

別に仕事に限らないと思うが、図々しい人が増えたように思う。言ったもん勝ち、やったもん勝ちのような状況が増えて、善意を働かせることで「損」になることが増えた。みんな頑張ってる?だからなんだ?っていう話でね。多少でも我儘を通さないと「やってられない」という感じなんだと思う。

改善しないすき家

すき家のバイトが倒れていた、というツイートが話題。

安倍晋三が政権発足時にブラック企業を潰す、という宣言をしていたけれど、一時期センセーショナルな話題を振りまいただけで、結局実効性がないのではないか、と疑ってしまう。実効性がなければ、ほぼ意味はないわけで。労基が予算と人で不足で苦しんでいるというし、なんだか、努力の方向が違うなあ、って思うのですよね。

ブラック企業その後

去年の秋から冬にかけて、厚生労働省がブラック企業の重点監督を実施したわけだけど、相変わらず勤務先では残業代の法定通りの支払いがない。

上記1の結果、違反・問題等が認められた事業場に対しては、是正勧告書等を交付し、是正に向けた指導を行いました。
是正がなされていない事業場については、引き続き、是正の確認を行っていきます。
それでもなお、法違反を是正しない事業場については、送検も視野に入れて対応します。(送検した場合には、企業名等を公表します。)
今後とも、引き続き、若者の「使い捨て」が疑われる企業等に対し、監督指導をしっかり行っていきます。

厚労省はこんな風に書いているけど、結局、国民、社会、総じてはこの国そのものが「ブラック企業」だし、労基署が今の規模と権限でありつづける限りは改善は見込めないものと思っている。

若者の「使い捨て」が疑われる企業等への重点監督の実施状況

残業代を支払わないこと

元記事のニュアンスは少し違うのだけど、残業代を労基法通りに支払わないことを正当化する言説の一部には「成果をそれほど出していないじゃないか」というのがあるのはwebをぐるっと一周まわれば散見することが出来る。

ただ働いたら働いた分だけの成果をもらうというのは当たり前にしても、もう残業代という形で支払うことがどの会社でも通用する時代ではなくなってきているのではないでしょうか。

残業代を支払うことは正しいことか?

この記事の主張としては、対価としての残業代という考え方は古くて、もっと別の方法で報いても良いのではないか、ということではないかと思うのだが。これは所謂「やり甲斐搾取」というのが存在しないという性善説にたっていないだろうか。提供した価値、成果に見合う報酬が「必ず」支払われるのであれば、「残業代以外」という選択肢は十分あるとは思うのだけど、この国はそうではなくて、往々にして年功序列で、若者には相応の対価を支払わない「傾向」がある。残業代という対価を否定し、新しい対価を盛り上げていこうというのであれば、そもそも新しい対価が「当然」と思われるような仕組みを作るべきだと思う。