東芝が新世代DVDの「HD DVD」規格からの撤退を19日発表したことで、家電量販店では「規格争いの混乱が収束し、新世代DVD機の普及が進む」と歓迎する声が聞かれる。一方、すでにHD機器を購入した消費者からは、不満の声があがりそうだ。東芝は「アフターサービスには万全を期する」と強調しているものの、購入者対応への重い責務を負うことになる。
「客はどの規格を選べばいいのか迷わないで済む。売り場の担当者も商品を薦めやすくなる」と歓迎するのが、家電量販店大手のエディオン。
DVDはこれまでも、現行方式と次世代方式が店頭で混在し、商品説明が複雑だったという。それだけに、次世代機が「ブルーレイ・ディスク(BD)」に一本化されることで、「次世代機の販売が上向く」として小売店では好意的に受け止める向きが多い。
ただ、店頭の対応では混乱も出ている。東芝の正式発表前、ビックカメラでは「客から(HDの販売は)今後はどうなるのかと問い合わせが寄せられた」。
一方、東芝は19日の会見で、HD製品購入者への対応について説明した。HD製品の問い合わせを受けるコールセンターは機能を強化。HDの録画再生機や再生機の補修用の部品は、最低8年間は確保するという。
また、データを記録するHDのディスクについては、ディスクを一定期間入手できるように製造メーカーと協議しているという。西田厚聡社長は記者会見で、協議の行方によっては、将来の必要量を見越してディスクをメーカーから買い取った上で、ネットで販売する計画もあることを明らかにした。(塩原永久)
まあ、ビジネスだから仕方ないよね。東芝もビジョンが甘かった、って所ですかな。これでコンテンツもハードも充分安価になるだろうし、発展も進むだろうね。まあ、ただHDDVDを買ってしまった人はご愁傷様、って所ですか。
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