今の人間が撮っているから、あるいは後の時代の人間が山本五十六という人間を描いたからなのかはわからないが、結局「空気を読む」価値観がこの国を駄目にしたのだ、という想いを新たにした。大東亜共栄圏の建設だとか、海軍万歳とか、そういう戦中価値観だとか、ストーリーテラーが新聞記者だからとか、その辺の演出もあるかもしれない。
映画としては役所広司が真ん中にいて、脇にいるのがいずれも名脇役といえる俳優ばかりなので安心して観られる映画。2000円払ってもいいかな、と思える映画に久しぶりに会えた。
南雲忠一が駄目すぎて、山口多聞が美談にすぎていないか、という気は少ししますけどね。
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