端っこ、という意味で「ハジ」。世の中から弾き出された「端っこ」ではなくて、自分の居場所の中での「ハジ」。
王道ではなく。もちろん真ん中でもなく。ハジ。
多分、似たような人生を歩んできたのかもしれない。随所に頷ける描写があったから一気に読んだ。一気通貫で読んだのは大山のぶ代さんのエッセイ以来かもしれない。ドラえもんのエッセイは泣きながら読んだけど、これは笑いながら読んだ。面白かった。どちらかと言うとマジョリティに属しながらも、マジョリティの端っこ。真ん中をいかず、少しだけ置かれた環境の真ん中からは外れた道を歩いてしまった。だけど、まあ、なんとなく上手くいった?のか、上手く行かなかったのか。結局人生なんて後から振り返った時に良かったと思えれば良いのだとは思うが、自身の人生と重ねあわせた時に、まあ、なんとなく、あれで良かったのかもな、という安心感を与えてくれた一冊。
エッセイの読書は振り返れば椎名誠の「岳物語」あたりからなんだと思うけど、世代間ギャップがなくなった同世代のエッセイも面白いな、と思えた。
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