民度が低い?
梅田氏の著作は何回か読んだことがあるが、MSNから引用する。
ところが、今回のインタビューでは、この楽観主義が一転したかのような発言が目立つのだ。まず、梅田さんは、日本のSNSについて、
「上に上がるため、自分を高めていくため(の役割を果たしている)、という流れがあるかというと、部分的にはあるかもしれないけれど、比較論で言えば英語圏と日本語圏とずいぶん違うと思いますけどね」
と、米国と日本とを比べた時に、国内のSNSはインフラとしての役割をあまり果たしていないことを指摘。
また、08年11月、梅田さんが「ツイッター」に
「はてな取締役であるという立場を離れて言う。はてぶ(編注: 「はてな」が提供している「はてなブックマーク」)のコメントには、バカなものが本当に多すぎる」
こう書いて批判が殺到したことについては、
「日本語圏のネット空間において、ユーザーが100万人とかいるはてなの取締役であると。そうすると、日本語圏のネット空間について、何かネガティブなことを語るということは、『おまえは自分の利用者を批判するのか』というコメントがあったわけ。それについてコメントすることも、僕はやめようと思ったんだよね」
と、日本のネット環境に対しての息苦しさを示唆した。
■「”上の人”が隠れて表に出てこない、という日本の現実」
また、梅田氏は、一部の非常にすぐれた人がウェブを通じて表に出てくれば「知」を共有でき、実際に、英語圏ではそのような層がリーダーシップをとっているとの持論を展開。その上で、
「素晴らしい能力の増幅器たるネットが、サブカルチャー領域以外ではほとんど使わない、”上の人”が隠れて表に出てこない、という日本の現実に対して残念だという思いはあります。そういうところは英語圏との違いがものすごく大きく、僕の目にはそこがクローズアップされて見えてしまうんです」
などと説明している。
これまでの「ポジティブ思考」から大きく方向転換したともとれる内容なだけに、ネット上での反響は多く、特に、記事に付けられた「はてなブックマーク」の数は1400を超えている。
ある意味においては、そのとおり。隠れて出てこない、っていうのは別にwebに限ったことではなくて、そもそも論としての日本人の国民性じゃないかと思うのだけどね。ただ、氏のいう「すぐれた人」っていうのがどの辺の層を指しているのかいまいち不明だよなあ…
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