小田原の開城と、宇都宮仕置、秀吉の天下統一迄。正直、宇都宮仕置のずんだ餅のシーケンスは不要だったのではないかと思うが、後年、夏の陣で政宗が真田信繁と向き合うことを前提とすれば、必要と言えなくもないか。冗長なシーケンスが増えているけど、最後のナレーションで関ヶ原まで後10年、という一言があったので、どこかで「駆け足」を入れないと九度山の部分が本当に駆け足になってしまいそうな予感がする。
真田丸#23
小田原の陣、前編といったところ。真田信繁の細かい動きが史実上不明だからといって描き方にも限度がありそうなもんだが、というのが一つ。政宗を出すのならもう少しimpactが欲しかった、というのが一つ。忍城の攻略苦戦はもう少し描き方があったようなもんだが、というのが一つ。
ただ、最後の最後で小山田の兄上を出すのと、板部岡江雪斎の結び方は巧いなあ、と思った。
真田丸#22
秀吉の前における沼田城の支配をめぐるディベート。エビデンスも出てきて、現代ドラマとしては面白いけど、時代劇、大河ドラマとしては少しやり過ぎの感がないだろうか、という感じ。徳川の名代本多正信の一言で決裁は着くのだけれど、今回は名胡桃の一件をすっ飛ばしすぎで時代劇としては少々受け取り難い感じが強かった。
真田丸#21
小田原の陣の前夜談。板部岡江雪斎が秀吉と北条家の間を取り持ったのは史実なれど、真田信繁の詳細な行動が不明なことを良いことに少々ドラマ仕立てが過ぎたような印象。沼田を巡っての裁断、ディベートlikeなことをやろうというのは少々やり過ぎではないだろうか。
真田丸#19
茶々と秀吉。稲姫と真田信之。そして茶々と信繁。それぞれの恋路。
それにしても、竹内結子は今作では不思議な魅力があるな、と感じる。それ相応に歳は重ねている筈なんですけどね。稲姫の吉田羊は、これからが出番が本格化というところだろうか。
そして、あたくしたちは、同じ日に死ぬの…
真田丸#18
昌幸の上洛と、真田が徳川の寄騎になるまで。そしてお松姉ちゃんの記憶喪失解消。
田舎と都会の対立構図の描き方というのはこれまでの大河でもいろいろあったけど、あまりにも直接的で笑ってしまった。秀吉が毛皮を身につけていたのも秀吉のキャラクターの描き方としては上手いな、と思った。
お松の記憶喪失の解消がかかとのカサカサ感から思い出すというのもまた然り。
真田丸#17
お松との再会、そして家康と秀吉の対面の区切り。再会というサブタイトルは家康と秀吉にもかかっているのかもね。
次回は昌幸の上洛。お松の記憶喪失はどうなることやら。
それにしても、改めて確認したけど、家康との対面前夜に秀吉がこっそり密会に来るっていうのは徳川家の公式記録に残っていることなのね。半分位は創作かと思ってた。
真田丸#16
「表裏」という表題から、昌幸のほうにフォーカスした内容かと思いきや、大坂政権の表と裏、という描き方。所詮は百姓の身から身を立てたに過ぎない豊臣政権の内実も実はこんなに、という話。
楽しみにしていた稲姫のシーンはイマイチだったけど、これはこれからに期待だろうか。吉田羊はちょっとまだ年齢的に無理がありそうな設定だけど、フォーカスするのは第2次上田合戦だろうから、設定的には丁度良いのだろうな。それにしても、きりの立ち位置というか、狂言回し的な立ち位置が何とも絶妙だな、と思う。
真田丸#14
満を持しての大坂編スタート。
上杉景勝の不器用さ、そして茶々の愛らしさが際立った回。人は物語をドラマに求める。義に生きるとは何か。色々と考えさせられた。
石川数正の出奔が真田信尹の籠絡だったとか、きりが大坂にくっついてくるとか、色々とドラマ的な要素も多かったですな。
それにしても、最後はなんだか中途半端な終わり方。
真田丸#13
第1次上田合戦一回りとお梅のあっけない最期。お梅ここで死ぬんだ・・・とちょっと意外だった。死亡フラグは何回も出していたから、なんとなくな予感はあったにしても、ちょっと哀しい。
それにしても、高砂の史実踏襲といい、今回の大河ドラマは歴史家が自身の思想を忠実に映像化しているんだろうなあ、と想像すると、なんだかワクワクするところがあるな。