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カテゴリー : ブラック企業

裁量労働制

今日のクローズアップ現代を観て、初めて認識したのだけど、そうか、裁量労働制というのは法の抜け穴なのか。だから、労基署も厳しい指導ができないのだな、と。
とはいえ、うちの会社なんて、明らかに想定残業時間をオーバーしていても残業代を支払わないし、深夜勤務手当も休日出勤割り増しも手当しない。それはそれで、労基署の指導が行き届かないのはどうなんだろうか、と思ってしまうのですけどね。一般庶民としては。
逮捕権まであるのであれば、もっと強気にできるんだろうに、と思ってしまうのは素人考えなのだろうか。

心の病で労災認定というけれど。

心の病で労災認定が過去最多になったそうだ。

「心の病」で労災認定 過去最多に 自殺や自殺未遂も過去最悪を更新

安倍晋三は経済回復も良いけれど、こういう末端の部分の改革も同時に進めていく必要があると思う。空気を読む時代は終わったのだと。安穏としていて、老後まで保証される時代は終わったのだと。立ち上がれ、と。多分出来ないんだろうけど。なんで皆、こういう社会にしてしまったんだろうか。

ワタミの創業者が書いている

ワタミグループの創業者である渡邉美樹氏が参院選で自民党の比例から立候補するそうで。なんでこんな人を選ぶのか、自民党もよくわからなくなってしまったのですが、安倍晋三はこれを本気で承認したんだろうか。

「理論上、ワタミ過労死事件は業務上過失致死の典型例」遺族代理人、堤浩一郎弁護士に聞く

ワタミのブラック企業っぷりはあちこちで既報の通りで、一方、渡邉美樹氏が書いているのは書類上の数値と、平均の比較でしかない。サービス残業と、サービス残業をせざるを得ない雰囲気を作っている責任をどう考えているのだろう。

時間外労働時間については、ワタミの外食事業の平成24年度月平均は38.1時間。これは、36協定で定めた上限45時間を下回っています。

「ブラック企業」と呼ばれることについて

月の45時間というのは、確かに目安ではあったと思うけど、年間に直すと360時間であって、この数字の出し方は政治家になろうとするものとしてはどうなんだろうか、とは思うけど。

ま、渡辺美樹氏と、ワタミの姿勢も大問題だが、結局問題の根本は労基法が適切に運用されていない、労基が機能していない、っていう1点に尽きるんですけどね。

我々の離職率は高くない

ワタミとか、ユニクロの経営側のインタビューが出ているわけなんですけど。

 我々は、「ありがとうツアー」に備えて、直筆メッセージを書き込んだ「ありがとう名刺」を900枚持参しました。ですが2日目には早くもそれが足りなくなり、急遽増刷して、計2300枚の「ありがとう名刺」を配りました。名刺のほかにも、1550枚の写真と、サインを書いた約600枚の色紙も配布しました。

ありがとう名刺、ってなんだよ、というのが正直な感想。元々の諸悪の根源は労基法を取り締まる監督官庁が仕事を出来ていないのが問題なのだけど、なんか議論の争点をずらそうとしている感じがする。

「我々の離職率は高くない」

エンジニアって体育会と同じなんですか

会社っていうより、日本社会、日本文化だと思うよ。

「会社って要するに、体育会の部活なんですね!」

サブタイトルが「ブカツマインド」なんだけど。鶏と卵と同じでさ。日本社会、文化、多分旧軍あたりのメンタルに行き着くんだと思う。上長っていう単語自体がね。上長下命は基本従うことが絶対。理不尽であってもさ。多少議論を受け入れる上司も出てきたけど、そんなのはレアな存在で、上長に議論を挑んじゃいけないんだ。日本企業では。「めんどくさい奴」って思われるのが一番めんどくさくなる。会社員としての人生では。

ユニクロのブラック企業論

週刊東洋経済のユニクロ特集が話題を読んでいるのですけど。記事の中にあった帝国陸軍との共通化を試みる件。あんなのはユニクロに限った話ではなく、殆どの企業がそうだろう。責任を取る代わりに下命を出す。その分給料を多くもらう。責任を取らない代わりに下命に従う。その代わり給料は少ない。日本の社会はいつだってそうだ。

何故ブラック会社はなくならないのか

ワタミの渡邉美樹氏に関するエントリと、ブラック会社へのエントリを読んで、思うこと。今の日本の最低限の繁栄は、ブラック会社の利益偏重の姿勢が支えているということだ。激安格安、送料無料は全てブラック会社が支えているといっても過言じゃないと思う。

厄介なのはブラック会社の地獄を潜り抜けた戦士達が「語り部」となってその素晴らしさを広める教導師となっている事実。ノマドとか、やる気があれば、自意識が高い、そんな危うい価値観は、この流れの中にあるのだろう。

ブラックの蔓延

socialの時代になって良かったなあ、と思うのは、こういう「ブラックの情報」が遍く人の目につくようになったことだと思う。無論ソースはダブルチェックするものだし、バイアスがかかることは理解をしなくてはいけないのだが。

「柳井正は人として終わってる」を読んで

元のソースはこっち。

「柳井正は人として終わってる」 鬱→休職→退職の新卒社員が語るユニクロの人材使い捨てぶり

まあ、アレです。「意識をもった」素晴らしい学生さんというのは、こういう裏系のサイトまでに目が行かないのかもしれないけれど、人生の重大な決断をする前に見るべき情報、探しておくべき情報はたくさんある。就職活動が選択肢の少ない活動である以上は、就職しないという選択肢を選ぶこと自体が難しいのかもしれないけど、impactを比較した際にはやっぱりブラック企業は極力避けておくのが吉というものだろう。

大学の指導層はこういう情報の取得方法も指導するべきだと思うんだよね。