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カテゴリー : 2009年 2月

著作の乱発は価値を下げると思う。

正直、勝間和代という著者が一体何を求めているのかわからなくなるときがある。マッキンゼーの仕事術が出た時のショックに近いものを彼女の著作に出会った時は受けたのだが、さすがに今回の「断る力」にはそこまでのモノがなかった。

  • 勝間 和代
  • 定価 : ¥ 945
  • 発売日 : 2009/02/19
  • 出版社/メーカー : 文藝春秋
  • おすすめ度 : (27 reviews)
    私にとってすごく参考になりました。
    割り切り力
    力がある人が読む本
    断る力とKYのあいだ
    「三毒追放」マーケティングの行き詰まり???

ふーん。それで?という感じ。最後の40ページくらいはほぼ流し読み。私はフォト・リーディングはしないので、じっくり読むほうなのだけど、それでも流し読み。やっぱり、彼女は自分の原点に一度立ち返ってみたほうがいいんじゃないだろうか。「価値観の押しつけ」ではなくて、成功談を実例を交えて、わかりやすく語り、一般庶民にも実行できるレベルまで落としこむのが彼女の妙技であって、それ以上は本に出してしまうほどではないと思う。せいぜい、雑誌の寄稿レベルでいいのだ。彼女と同レベルで物事をやれる人間は多くはないのだから。

MSDNでVisual C++ 6.0がない理由

ちょっと都合があって、MicroSoftのVisual C++ 6.0を手に入れる必要があったのだが、MSDNのダウンロードライブラリになぜか出てこない。2005はあって、4.2もあるのに、なぜか、6.0だけない。ということでMSDNのカスタマーに電話してみると、こういうことらしい。

MSDN サブスクライバダウンロードサイトからのMSJVM を含む製品の提供停止に関するご案内

この度、MSDN Subscription にて提供して参りました Microsoft® Java Virtual Machine (以下 MSJVM) を含む製品におきまして、MSDN サブスクライバ ダウンロードサイトからの提供を終了させていただくこととなりました。MSJVM は、Java アプリケーションまたは Java アプレットと呼ばれる特定のプログラムを Windows ベースのコンピュータで実行することができるようにするテクノロジーです。この提供停止は、MSJVM に関するSun Microsystems, Inc. と Microsoft Corporation との間の和解合意に準拠するため実施されるものです。

これまでご提供して参りました一部ソフトウェア製品におきましては、12 月 19 日 (月) より順次、ダウンロードサイトからの提供停止を実施いたします。対象製品は 12 月 31 日 (土) までに提供停止を完了する予定です。なお、既にご入手いただいているソフトウェア製品につきましては、継続してご使用いただくことは可能です。また、ダウンロードサイトからの提供を停止させていただく製品のサポートに関しましては、各々の製品ライフサイクルに沿って提供させていただきます。

ダウンロードサイトへのアクセス権をお持ちの MSDN 会員様におかれましては、必要と思われる製品、またはこの先必要になることが予測される製品につきましては、是非この機会に予めダウンロードしていただくことをご推奨申し上げます。また、流通、販売各社様におかれましては、関係各位へのご連絡をお願いいたしますとともに、ご理解とご協力をお願い申し上げます

まあ、簡単に言うと、サン・マイクロシステムズと和解した結果として、純正のJVMを積むので、マイクロソフトの似非Javaを積んでいるソフトはもう配布しませんよ、ってことかね。それならそれでいいのだけど、JVMを乗せ換えたバージョン出してくれないかなあ。不便でしょうがない。

遂に全国デビュー

まあ、至極どうでもいい話なんですけど、あのMAXコーヒーが全国デビューなんですよね。渋谷の自動販売機にも入るようになってしまた。あれは、千葉に入ったところで帰るレアさ加減が良かったのにさ;;
中学生のころからMAXコーヒーを知っている身としてはなんだか複雑な気分だ。

いまいち強みが見えない。

Yahooが新型のネット広告を開始した、っていう記事。(Yahoo now targets ads based on search behavior

As part of its effort to make its core revenue engine more powerful, Yahoo introduced new ad targeting features Tuesday, including the ability to select advertisements based on what a person has searched for.

The technology, called search retargeting, is one of three new features designed to tailor ads based on user behavior. The other two are enhanced retargeting, which lets advertisers tune ads according to what users have done on the advertisers’ Web sites, and enhanced targeting for search, which lets advertisers adjust ads shown next to search results according to user age and other factors.

Yahoo has argued that it’s a stronger company when able to serve both online ad formats, the search ads next to search results and the “display” ads such as graphics and videos. Indeed, as evidence of its hybrid philosophy, it’s begun testing display ads next to search results, something rival Google doesn’t do.

New Chief Executive Carol Bartz thinks Yahoo is stronger as a whole than “pulled apart and left for the chickens.” Of course, if Yahoo did sell its search business, a possibility that Microsoft Chief Executive Steve Ballmer indicated he’s still interested in, it could arrange the partnership to use that search engine and thereby get access to the same search query data for targeting display ads.

The new targeting technology is an example of online advertising’s advantages over conventional print, TV, radio, and billboard ads. At least in theory, ads can be shown to people whose characteristics or behavior give some indication they’re the people advertisers want to reach. Search ads have long had this ability, since they’re selected on the basis of specific search terms.

Although Yahoo’s advertising business has suffered from the recession, it hopes the new technology will make its ad options more compelling.

“As the economy continues to put pressure on advertising budgets, marketers are looking for increased accountability for every dollar they spend. Yahoo’s new targeting products significantly improve the ability for search and display advertisers to reach their target audience, providing increased efficiency and accountability,” said Michael Walrath, senior vice president of Yahoo’s advertising marketplaces group, in a statement.

元はCNETの日本語版で読んだのだが、いまいちわからずに原語へ。でも、英語でもよくわかりませんよ、と。つまりはMicroAdみたいな広告とAdsenceみたいなのが一緒になった広告、ってことかね。ここにYahoo IDで特定した個人の検索履歴が入ってくるみたいな感じですか。

いまいち強みがわからない。検索連動型に過去の履歴が入り込んで、より嗜好に近いものが出せる、ってことなのかな。となると結構膨大な量のもととなる広告が必要な気もするのだが。

正直な話。

今年はまじめに「婚活」したいなあ、と思っていろいろやってはいるのだが。どうしてもどこかで手詰まりになってくる。楽な方、楽な方、って選んでいたつけ、といえばそれまでなんですけどね。ビジュアルで選ばないわけでもないし、かといってビジュアルがすべてでもない。どこかで「落とし所」を見つけないといけないのだけど、これがまた難しかったりね。

まあ、10年近く遅いのだけど。

押井作品を見直したおかげでパトレイバーの世界観をまた違った観点から見ている。彼の作品を押井守という軸で通してみてみた時、そしてヘッドギアとパトレイバーという別の軸を通してみたときに、そこになんとなく微妙なずれが出てくるのがわかる。子供の頃はわからなかったが、劇場版に当時感じた「違和感」は結局押井が描きたい「価値観」ではなかったのかな、と。パトレイバーはいわゆる「ロボットアニメ」じゃない。近未来の都市を如実に描く、彼なりの実験の場所だったのだ、と。

クラウド化する社会

読みたい本は数がたまっているのだが。なかなか読めていない。勝間氏の新作は明日から。水曜日くらいまでに読めるといいかな。いい加減フォト・リーディングを真剣に習おうかとも思うのだが、入門書を読む限りではどうにも、向いていない。こればっかりは相性かなあ。週末は押井守の「TOKYO WAR」を。パトレイバーの2作目の劇場版原作。あれは虚構の都市に虚構の戦争を創りだす、という意味ではいわゆる押井守哲学が如実に表れた傑作なのだが、原作はそれを遥かに上回って秀逸な出来だった。冨野のガンダム小説よりはよっぽどいい。
で、本題。クラウド・コンピューティング、っていう発想はそもそもGoogleあたりの企業精神が元になっているかと思うのだけど、Googleはそのスピリッツを如実に突き進んできて、どうやらまわりもそれに乗りつつある。Mozillaに代表されるオープンソースと、Second lifeに代表される仮想社会。そして、Google。どうなんだろう。いい加減基盤(=プラットフォーム)は一つにしてくれないものだろうか。開発効率はそのほうが絶対いい。クリエイターは基盤上の中身で勝負すりゃ、いいと思うのだけど。

日本は結局学歴社会。

あまたの大学が立ち並んで、百花繚乱の如くなれど、日本は所詮、学歴社会なんだ。東大に入れば、もっといえば、中学に入るころから、自分を殺して、ひたすら我慢を重ねることで、それなりの人生が待っている。腐っているよなあ。でも、そういう社会なんだから仕方がない。それに乗るしかないんだ。

批判的なレビューが消える作品

勝間和代氏が「断る力」を出版されました。氏の創作意欲にはただただ頭がさがるばかりなんですが、amazonで物色していて、面白い事に気がついたのでメモ。

勝間氏のレビュー
勝間氏のレビュー

amazonも、年々進化はしていて、タグなんかをつけられるようになっているわけなんですけど。「都合の悪いレビューが消える商品」とか、「批判的レビューが消える商品」ってなんだかなあ。はてぶトルネードとか、webの批判を素直にとる人だと思っていたのだけど。これが本当ならがっかりだ。

興味連動型。

ちょっと古い記事で。オーバーチュア、ヤフーと共同で興味連動型広告「インタレストマッチ」の配信を開始

オーバーチュアはYahoo! JAPANと共同開発した、ユーザーの興味や関心に近い広告を表示するクリック課金型広告広告「インタレストマッチ」の配信を9月16日より開始した。

 インタレストマッチは、ユーザーが閲覧中のページ内容や、ユーザーの過去の閲覧履歴、直近の検索キーワードなどの要素から、ユーザーの興味や関心に近い広告を表示するというもの。広告主は出稿する際に、年代、性別、地域、時間帯を絞り込んで配信設定できる。

 今回開始したのはパソコン向けのサービスで、代理店経由で申し込んだ広告主の一部が対象となる。インタレストマッチの導入により、広告主は特定のテーマに興味をもつ人々に効果的に広告配信することができるようになり、検索連動型広告だけではとらえきれない潜在ニーズをターゲットとした広告展開が可能となるとオーバーチュアでは説明している。

 掲載面はYahoo! JAPAN内の「不動産」「ファイナンス」「ニュース」など22のサービスで、ヤフーの提携サイト向け広告配信プログラム「アドパートナー」へも順次配信される。今後は段階的に掲載されるページを拡充し、Yahoo! JAPAN内で月間最大200億ページビュー規模の配信を実現する計画だ。

 また、キーワード抽出機能や見積り作成機能などのサービスも順次追加する。モバイルサイト向けの配信や代理店経由の全広告主からの出稿、オンライン経由での配信申し込みも展開していく予定。さらに、オーバーチュアの提携パートナーネットワークへも配信し、より幅広いユーザーに向けて広告を訴求していくとしている。

まあ、確かにこっちのほうが検索連動型よりは良いのだろうな、という気はする。MicroAdがやっているのもこれといっしょですよね。あとはネームバリューと、知名度と手軽さの問題かねえ。Googleが世界的に広まってシステムとして確立しているのに対して、オーバーチュアとYahooだとちょいと太刀打ちが難しい感じ。