横浜駅のコンコースには花屋さんがある。連休の最終日、生活必需品を買い出しにダイエーに行くためにその脇を通ろうとした僕は、母親の肩で泣きわめいている小さな女の子を見つけた。僕は足を止めて、じーっと女の子を見つめた。女の子は僕の視線に気がついたのかふと、泣くのをやめた。
僕は「にっ」っと笑って見た。
女の子も「にっ」と笑い返してくれて、笑顔になった。
僕はピースをしてみた。
女の子もピースを返してきた。
泣きわめいていた娘が急に泣きやんだことに気がついた母親が振り返り、僕と目があった。僕は軽く会釈をすると、その場を立ち去った。
ばいばーい
女の子の声が聞こえた。
うん。僕もたぶん、捨てたもんじゃない。
※一部脚色。(笑)
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