敵の補給艦を叩け!(台詞で読み解く機動戦士ガンダム-3-)

あらすじ

ホワイトベースの後を付けてくるシャアのムサイに接近する補給艦に気がついた、ブライト率いるホワイトベースは、逆にガンダムとコアファイターを出撃させて、補給を行うシャアのムサイを強襲する。ガンダムに搭乗するアムロは太陽を背に攻撃をしかけ、ハヤトとカイはガンタンクでルナツーの地表に出撃し、パプア補給艦とムサイを狙う。

防御が脆弱な補給作業の瞬間を狙われたシャアは、ザクで出撃し、ガンダムとコアファイター相手に戦うが、パプア補給艦の艦長ガデムは、自らの艦を沈めたガンダムに旧式のザクで立ち向かい、敢え無い最期を遂げるのだった。

解説

ただの「機械好きなオタク」に過ぎないはずのアムロ・レイが、戦術面に気を遣う一面を見せる、色々と矛盾したエピソードではあるのだが、旧式のMS-05、旧ザクの登場、パプア補給艦とムサイの補給シーン等、設定補完には重要な要素をもつ回。

名台詞

エリートでいらっしゃったのね。

セイラ・マス(機動戦士ガンダム第3話「敵の補給艦を叩け!」)

ブリッジに向かうエレベーターの中にて、セイラとブライトの会話。「宇宙に上がったの、初めてなんですよ」というブライトに対する台詞。地球連邦という政府における、地球在住者と、そうではないものの、「差」を説明する秀逸な一言かもしれない。その後に続く、ブライトの「皮肉ですか?」という台詞も含めてだが。

艦長さんに聞いてみたら?

セイラ・マス(機動戦士ガンダム第3話「敵の補給艦を叩け!」)

まだまだ指揮官としての自覚が出来ていないブライト・ノアに対する、セイラの強烈な「皮肉」とでも言うべきか。実際問題、パオロ艦長は重症で指揮を満足にとれる状況ではない。その状況でのこの一言は、逆に「もっと自覚を持て」というセイラなりの激励の意味もあったのかもしれない。

このまま突っ込んだら、逆光線で戦わなくちゃならないことに気付かないのか!?
回り込むんだ!

アムロ・レイ(機動戦士ガンダム第3話「敵の補給艦を叩け!」)

アムロはただの「メカおたく」で軍事面には疎いと思われるのだが、すでに戦争における基本戦術を会得していると思わせる台詞。ただし、太陽を背に攻撃をしかけた優位性というのはこの後のシーンではあまり描写は確認出来ない。

モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを、教えてやる!

シャア・アズナブル(機動戦士ガンダム第3話「敵の補給艦を叩け!」)

シャアの搭乗する指揮官タイプのザクⅡをしても、彼我の性能差は大きい。そして、その性能差自体を自らの操縦技量で埋めてやろう、というシャアの決意の台詞。一方のアムロは未だ「アマチュア」の域を出ていないため、「ある程度まで」は、その性能差は現実には埋まってしまっている。

ええい、連邦軍のモビルスーツは化け物か!?これだけの攻撃でも…

シャア・アズナブル(機動戦士ガンダム第3話「敵の補給艦を叩け!」)

だが、悲しいかなザクⅡの保持する武器では、ガンダムの装甲に傷をつけることすら出来ない、という現実がシャアの目の前に立ちはだかるのである。