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SIerビジネスと日本人的気質

blog20130413

はてな匿名でこんなエントリがあったので。

上流エンジニアなんて死んじまえ
http://anond.hatelabo.jp/20130310152356

そもそもの現実論としては、前にも書いたけど、日本人的土建ビジネスに支配されたSIerビジネスにあると思うのだわ。空気を読んで、前例を踏襲する日本人的気質が悪しき形で支配したSIerビジネス。かつての金融システム化あたりはそれでも良かったのかもしれないけど、ユーザのニーズが変わってきた2010年台はそんなことをしていては時代に乗り遅れるのだとは思っている。

沈みゆく船のエントリは秀逸なエントリ喩え話だとは思うが、現実はちょっと違っていると思っていて、そもそも船を運行する運航会社(SIer)が、安請け合いして、あり得ない賃金での航行を請け負うからではないかと思う。発注する側、コンペ主催する側から言えば、5社なら5社、皆が皆きちんと適正価格で入札して貰えれば、幹部社員とか、予算行使権を握っている偉い人にも説明しやすいんだ。これだけかかるんですよ、妥当ですよってね。1社でも格安があると、じゃあ、ここでええやんか、って話になる。どうせユーザ部門から仕様変更続出するんだし、根回ししたRFPだって、そんなもん読んでない、で片付けられるんだからさ、融通効くように多少高い金払っとけばいいじゃん?とは思うけど、まあ、安くあがるんだったらそれでええやろ、って言われれば確実に説得できる材料がない。

世の中みんながみんなFacebookやtwitterを楽しんでいるIT通じゃなくて、パソコンなんてメールとofficeしか使わないようなおっさんどもが支配してるんだからさ。発注元に悪しき理由を求めるんでなくて、安く請け負うSIerの営業もなんだかね、って思って欲しいのです。

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