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ラブプラスは万能ではなかった

ラブプラスは万能ではなかった、っていう話。

“ラブプラス効果”の思惑外れ…ホテル大野屋破綻

 恋愛シミュレーションゲームの舞台として話題となった静岡県熱海市の大型温泉旅館「ホテル大野屋」(大野屋本店)が19日、静岡地裁沼津支部に民事再生法の適用を申請した。帝国データバンクによると、負債は約21億5000万円。通常通り営業は続ける。
 話題のゲームはコナミが6月に発売した「ラブプラス+(プラス)」で、男子高校生が女の子と交際し、親密になると熱海に1泊旅行するというストーリー。ゲームに実名で登場した大野屋では、予約時に「ラブプラス+」と告げれば男性1人でも布団を2組用意するサービスがファンにウケて、「携帯ゲーム機片手に訪れる男性客でにぎわっていた」(関係者)という。

 ただ、近年は客数の減少が著しく、「債務超過のもとで厳しい経営を強いられてきた」(別の関係者)。1934年に温泉旅館として創業した大野屋は、一時は「ローマ風呂の大野屋」として全国的に知られ、バブル期には団体客を中心に高い客室稼働率を誇った。客室数は174室と、熱海では最大手クラス。ところが、近年、熱海への宿泊客は60年代後半の年550万人からほぼ半減しており、大野屋も「多少の集客増では経営を支えられなかった」(同)という。

 コナミは10年9月中間連結決算で、営業利益が前年同期比74・6%増の80億5000万円と、“ラブプラス+効果”で業績を押し上げた。熱海は市をあげてラブプラス+効果による人気復活を狙っていて、温泉街きっての老舗旅館も一発逆転を狙ったものの、及ばなかったようだ。

昨日、今日に出来たわけではない温泉旅館が恋愛シュミレーションゲームとタイアップする必要性なんて本来はないわけで。これを考えると、もう、ラブプラスの話が大野屋に舞い込んだ時は喧々諤々の議論が旅館の中ではやられたんでしょうねえ…
一時期はITMediaなんかでも結構「祭り」な状態だったように覚えているのですが、所詮は焼け石に水だった、ってことか。

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