残業代を支払わないこと
元記事のニュアンスは少し違うのだけど、残業代を労基法通りに支払わないことを正当化する言説の一部には「成果をそれほど出していないじゃないか」というのがあるのはwebをぐるっと一周まわれば散見することが出来る。
ただ働いたら働いた分だけの成果をもらうというのは当たり前にしても、もう残業代という形で支払うことがどの会社でも通用する時代ではなくなってきているのではないでしょうか。
この記事の主張としては、対価としての残業代という考え方は古くて、もっと別の方法で報いても良いのではないか、ということではないかと思うのだが。これは所謂「やり甲斐搾取」というのが存在しないという性善説にたっていないだろうか。提供した価値、成果に見合う報酬が「必ず」支払われるのであれば、「残業代以外」という選択肢は十分あるとは思うのだけど、この国はそうではなくて、往々にして年功序列で、若者には相応の対価を支払わない「傾向」がある。残業代という対価を否定し、新しい対価を盛り上げていこうというのであれば、そもそも新しい対価が「当然」と思われるような仕組みを作るべきだと思う。
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