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カテゴリー : 社会

我々の離職率は高くない

ワタミとか、ユニクロの経営側のインタビューが出ているわけなんですけど。

 我々は、「ありがとうツアー」に備えて、直筆メッセージを書き込んだ「ありがとう名刺」を900枚持参しました。ですが2日目には早くもそれが足りなくなり、急遽増刷して、計2300枚の「ありがとう名刺」を配りました。名刺のほかにも、1550枚の写真と、サインを書いた約600枚の色紙も配布しました。

ありがとう名刺、ってなんだよ、というのが正直な感想。元々の諸悪の根源は労基法を取り締まる監督官庁が仕事を出来ていないのが問題なのだけど、なんか議論の争点をずらそうとしている感じがする。

「我々の離職率は高くない」

飼われている話

飼われているっていう「切り方」をするからイラッとするわけで。

プロブロガーはGoogleとAmazonに飼われています

収入の源泉を少なくするのは危険ですよ、とか、リスクヘッジをきちんとしましょうね、という言い方をすれば良いわけです。まあ、元ネタの社畜云々まで遡ると副業を禁止されているのが大多数だろうから、収入のオプションを複数持とうとするのは難しいわけなんですけどね。

エンジニアって体育会と同じなんですか

会社っていうより、日本社会、日本文化だと思うよ。

「会社って要するに、体育会の部活なんですね!」

サブタイトルが「ブカツマインド」なんだけど。鶏と卵と同じでさ。日本社会、文化、多分旧軍あたりのメンタルに行き着くんだと思う。上長っていう単語自体がね。上長下命は基本従うことが絶対。理不尽であってもさ。多少議論を受け入れる上司も出てきたけど、そんなのはレアな存在で、上長に議論を挑んじゃいけないんだ。日本企業では。「めんどくさい奴」って思われるのが一番めんどくさくなる。会社員としての人生では。

ホリエモン仮釈放


ホリエモンこと、堀江貴文氏が仮釈放されました。仮釈放おめでとうございます。資本主義というか、お金というか、世論に踊らされたような感じだったし、当時のネット界隈で島流し的なことを受けたのは彼だけではなかったか。世の中は今どういう風に見えているのだろう。民主党から自民党に再び戻って、彼が活躍できるような何かはあるんだろうか。

ITの発展を支えるのはエロであるという真理

まあ、なんというか、タイトルが直接的過ぎて笑った。

ダウンロード数1位は「エロエロ草紙」 文化庁の電子書籍配信実験が終了

こういう「元紙媒体」というのは、音楽や映像と比較すると著作権が比較的保護されているという勝手な印象があるのだけれど、気のせいだろうか。

SIerビジネスと日本人的気質

blog20130413

はてな匿名でこんなエントリがあったので。

上流エンジニアなんて死んじまえ
http://anond.hatelabo.jp/20130310152356

そもそもの現実論としては、前にも書いたけど、日本人的土建ビジネスに支配されたSIerビジネスにあると思うのだわ。空気を読んで、前例を踏襲する日本人的気質が悪しき形で支配したSIerビジネス。かつての金融システム化あたりはそれでも良かったのかもしれないけど、ユーザのニーズが変わってきた2010年台はそんなことをしていては時代に乗り遅れるのだとは思っている。

沈みゆく船のエントリは秀逸なエントリ喩え話だとは思うが、現実はちょっと違っていると思っていて、そもそも船を運行する運航会社(SIer)が、安請け合いして、あり得ない賃金での航行を請け負うからではないかと思う。発注する側、コンペ主催する側から言えば、5社なら5社、皆が皆きちんと適正価格で入札して貰えれば、幹部社員とか、予算行使権を握っている偉い人にも説明しやすいんだ。これだけかかるんですよ、妥当ですよってね。1社でも格安があると、じゃあ、ここでええやんか、って話になる。どうせユーザ部門から仕様変更続出するんだし、根回ししたRFPだって、そんなもん読んでない、で片付けられるんだからさ、融通効くように多少高い金払っとけばいいじゃん?とは思うけど、まあ、安くあがるんだったらそれでええやろ、って言われれば確実に説得できる材料がない。

世の中みんながみんなFacebookやtwitterを楽しんでいるIT通じゃなくて、パソコンなんてメールとofficeしか使わないようなおっさんどもが支配してるんだからさ。発注元に悪しき理由を求めるんでなくて、安く請け負うSIerの営業もなんだかね、って思って欲しいのです。

ユニクロのブラック企業論

週刊東洋経済のユニクロ特集が話題を読んでいるのですけど。記事の中にあった帝国陸軍との共通化を試みる件。あんなのはユニクロに限った話ではなく、殆どの企業がそうだろう。責任を取る代わりに下命を出す。その分給料を多くもらう。責任を取らない代わりに下命に従う。その代わり給料は少ない。日本の社会はいつだってそうだ。

市民権を得たニート

blog20130204
twitterに出ていた政府広報のweb広告なんですが、剛力彩芽が売れているな、とかではなく。ニート、という単語は少し前では否定的な意味でしかなかった筈なんだけど、こうして政府広報にまで出てしまうというのは、最早市民権を得て、解決するべき社会課題になったということを感じる。

AKB的な支配

AKB48
AKB48の丸坊主処分が話題だけれど、大阪の高校での体罰や、柔道の女子代表監督のパワハラが話題のこのタイミングで、AKB48のこのやり方はなんとも気分の悪さを感じる。AKB商法そのものにも、色々問題はあるのだろうが、なぜ丸坊主である必要があったのだろうか。
日本人はそもそも「物語」が好きなのだけど、結局反省の色を示した、反省の弁を述べた、という物語と、それを赦すという物語の2項対立が必要なだけだったのではないか、と思えてしまえてならない。博多へ左遷されていながら引き続き中央へ「出張」してくる指原と何か違いはあるのだろうか。

何故ブラック会社はなくならないのか

ワタミの渡邉美樹氏に関するエントリと、ブラック会社へのエントリを読んで、思うこと。今の日本の最低限の繁栄は、ブラック会社の利益偏重の姿勢が支えているということだ。激安格安、送料無料は全てブラック会社が支えているといっても過言じゃないと思う。

厄介なのはブラック会社の地獄を潜り抜けた戦士達が「語り部」となってその素晴らしさを広める教導師となっている事実。ノマドとか、やる気があれば、自意識が高い、そんな危うい価値観は、この流れの中にあるのだろう。