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カテゴリー : 社会

ブラック企業の烙印という話

和民にしても、ゼンショーにしても、「たまたま」ネットで目立ってしまった感がどうしてもあると思う。

ブラック企業の烙印を押された代償は大きい

和民ではなくても、ゼンショーではなくても、残業代を払わない、労働力を搾取しているような企業はこの世の中にたくさんあるし、2chや、はてな村で話題になっているが、声として取り上げられていない。
要は叩きやすいから叩かれているだけ。

労働基準監督署は圧倒的な人手不足で、労基法は有名無実のザル法にしか過ぎない。安倍内閣が本気でブラック企業撲滅を叫ぶのであれば、取締体制を強化するべきなんだ。

学問の自由

軍事関連の団体から資金供与を受けたというだけで、なんとなくヒステリックになってしまうのはこの国の社会の悪しき慣習ではないかと思う。

 軍事研究と外国軍隊からの便宜供与を禁止している東京大学で、複数の教授らが平成17年以降、米空軍傘下の団体から研究費名目などで現金を受け取っていたことが30日、分かった。東大は昭和34年から軍事研究を、さらに42年からは外国軍隊からの資金供与も禁止して「学問の自由」を事実上、制限してきた。これまで学内の独自ルールに手足を縛られてきた研究者が反旗を翻した格好だ。

東大独自ルール「軍事忌避」に反旗 複数の教授ら米軍から研究費

そもそもにおいて、インターネットにしても、元をたどれば軍事技術なわけだし、学問の自由なんていう大層な剣を掲げなくても、この辺、フリーにしたほうが学術研究はよっぽど有意義になるのではないのか。

労基法違反をなくすには

結局、労働基準監督署が機能していないから、取締ができなくて、労基法違反を野放しにせざるを得ない。

社畜「労基なんて守ってたら会社潰れるし日本滅ぶ」

日本が滅ぶ、というのは言い過ぎかもしれないが、根底にある歪な文化、社会を変革していくには格安の賃金と違法な状態で扱われている労働環境から変えていかないと何も変わらないんじゃないのか。そういう意味では、安倍晋三のブラック企業撲滅運動には多少期待していたのだが、今のところは有効な効果が出ていないような気がしている。

プライベートを優先させて何が悪いか

空気を読ませることがこの国の悪の源泉であることは、最早疑いの余地がないと思うのだけど、我が子の入学式に出席するために仕事を休んで何が悪いか、という話。

担任、息子の入学式へ…県立高校教諭勤務先を欠席、教育長が異例の注意

本当に、悪しき風習ここに極まれり、という感じがするし、このニュースで率先して教員叩きをしているのが県議だという事実にも本当に嫌になる。教師がブラック企業、ブラック職種の1つであると認識されて久しいけれど、こんなことで叩かれるようでは、最早教師のなり手すらいなくなって、ますます教育のレベルが下がるに違いない。プライベートを優先させて何が悪いのだろう。それとも、それだけの見返りをこの教師は得ていたのだろうか。

STAP細胞と理研

理研からSTAP細胞論文の検証結果が発表されたわけなんですが。

小保方晴子さんが単独で「STAP細胞論文を捏造・改ざん」理研が最終報告書

なんか、もう、悪しき日本社会の縮図という感じがして、嫌になる。たかだか博士取得2年目の女性に重責を押し付けてなんになるんだろう。組織として、そういう不祥事を防げなかった、という部分はないのか、という疑問と、もし、STAP細胞が実在のものだった場合にどうするのか、という部分は非常に疑問。

もし、STAP細胞が実在した場合、君はなんといって小保方ユニットリーダーに詫びるつもりだ?

組織としての結論に反論するコメントを小保方さんが出していて、再度炎上しそうな薫りはするわけなんですが。

フジテレビ式バラエティの終焉

笑っていいともが長い歴史に幕を降ろして、最終回後のスペシャルを見ていたのだけど、80年台後半から、2000年台に一時代を築いたお笑いコンビが壇上に群れるのをみて、フジテレビ式のバラエティ終焉を見たのは私だけではないはず。
深夜枠で鍛えて、ゴールデンへ進出し、仕切り役として精を出す。仕切り役として成熟したお笑いコンビは併存しえなくなって、バラエティから脱落して、知識的な番組へ移っていく。

なんだろう。「群れ」みたいな日本の縮図は80年台〜90年台だからこそ受容されたカルチャーであって、21世紀にはいって10年を過ぎたこの国ではなんとなく受け入れられないモノになっていないだろうか。マツコ・デラックスと有吉と夏目三久が語るあの番組が21世紀型バラエティの典型のように見えるけど、分析するひとがきちんと分析すればまた違うんでしょうね。

私服の意味

リクルート活動における、私服の意味付けが一部で話題なのだけど、ジーンズを私服にいれるか、いれないか、というのは40代近いSEでもわかっていない輩が多い。ジーンズというのはビジネス・カジュアルには含まれないというのが一般的なこの国の解釈だ。

学生のための「ドレスコード」入門~「面接は私服でOK」の本当の意味

だから、学生が本当の意味を知らなくても良い、という結論にはならないが、少なくとも、知らないというのは「学生の特権」ではないということ。学生だから知らない、というのでもなく、知らない奴は知らない。それだけではないかと思う。それを常識がないという一言で括ってしまうのは簡単なんだが、もう少し、フォーマルな装いというのを身につける習慣を増やしたほうが良いと思うのだ、この国は。

コピペ論文と代筆交響曲

理研の小保方女史によるコピペ論文騒ぎが世の中を賑やかにしているわけなんですが。
お陰で代筆交響曲の人はどこかへ飛んでいってしまいました。

その博士論文を認めてドクターの学位をだした早稲田教授陣の見る目のなさや、留学したとか、院卒2年目でユニットリーダーとやらに抜擢してしまった理研は問題ないのかとか、そういう周囲の問題はもっと騒がれるべきなんじゃないだろうか。相応のブラック企業でもないかぎり、2年目の人間をチームトップに据えるとか、違うと思うのだが。個人的な経験から言っても、2年目でチームリーダーとか、相応に経験が必要なタスクは務まるわけがないんだ。いい加減、「物語」を紡ぎだしたマスコミはまずは自らの責任を省みることから始めるべきではないんだろうかと思う。

和民に体力があるのか

和民が最低賃金でバイトを募集していて、色々話題なんですが、そもそも大前提であるところの「和民には体力があるのか」という話が非常に疑問。
そもそも、最低賃金でバイトを使って、社員を酷使するからこそ、今のように体力があると判断されているわけではないんだろうか。払われているであろうと想定されているものが払われていないからそもそも体力があるように見えるのではないのか、と思ってしまう。

最低賃金での求人にケチ付けてる暇があったら最賃以下の中小零細企業をなんとかしろ

それよりも何よりも、労働関係の各法を遵守していない企業を取り締まるべきだと思うし、取り締まることが出来るだけの体制を各地の労基に作るほうが先だと思うのだけど。

都知事選挙2014

結局、下馬評通りに舛添要一が都知事に当選したわけなんですが。
今回の選挙は2つの点で歴史に残ったのではないだろうか。

即時脱原発を掲げて立候補した細川護煕が落選したこと。都知事選挙に持ち込むissueとしては、原発は適切ではなかったということか。原発問題は都政から見れば2番手以下に落ちる問題だし、他にもまずは解決するべき問題は山積みされている。都民はそこまで愚かではなかった。小泉純一郎は、自身の郵政選挙の経験を踏まえて持ち込んだのかもしれないが、国政と地方自治は違うのだ。
もう一つは家入一真が示したWEB政治の具体性。twitterで集めた政策は何気に斬新で、ボトムアップの地方政治にはふさわしいやり方ではないかと思う。しかし、惜しむらくはWEBはまだまだ「みんなのもの」ではなく、親和性に乏しいことだ。WEB政治が一般化するにはまだ時間がかかるのではないだろうか。