遅いインターネット始動

遅いインターネットの本サイトが始動した。

宇野常寛氏の言動には以前から興味があって、PLANETS CLUBも入ろうかどうか、さんざん迷った挙げ句にこの1月に加入した。「遅い」インターネットと「速い」インターネット。その違いとか、定義付けがいまいち明確になっていないのだけど、最初の3本の記事は良質だと思うし、所々にはその背景をわかっていると、クスッと笑えるような記述もある。自転車と教習所とかね。

そもそも、このドメインではトップのページのほうにはもっとサブカルや教養的な話をまとめたいな、と思っていたので、遅いインターネットにインスパイアされた何かを書いていくことができればいいな、とは思う。

ただ、それをTwitterやFacebookのSNS系は全然考えずに、とりあえず発信させれば良いという方向に行った。結果、人々はより考えなくなってしまった。

https://slowinternet.jp/article/20200217_3/

未だに一つ、解決されていない疑問が僕にはあって。それは、遅いインターネットの言説のひとつに、「人々は考えなくなってしまった」というのがあるのだけれど、なぜ、考えなくなってしまったんだろうか。そこの疑問が取れていない。考える力。慮る力。そんなものが無くなってしまったのは何故なんだろう。

なぜインターネットは速くなってしまったのか

良質なコンテンツが有料なり、closedなコミュニティに閉じてしまったのが現状の帰結だとして、では、なぜ、どうして、インターネットは速くなってしまったのか。悪貨が良貨を駆逐してしまったのだろうか。

planets clubの動画を観ていて、そんな事を考えていた。

義弟が「本を読まない」と母が語っていたのだけど、新聞も読まない。ニュースにも興味を示さないそうだ。そんな奴が社会人にいるわけないじゃんね、と思うかもしれないが、現実にいる。

自分の欲望に忠実に、観たいものだけを観て、観たくないものは観ない。受容したいものだけを受容して、受容したくないものを受容しない。そんなある意味「悪貨」の時代に堕ちてしまったのはどうしてなんだろうか。